式神「玉藻前」の誕生物語~スキル編

2017-09-25
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鬼は心がなく、神は目を持つ、五行道理を持つ
 
平安京といえば、何を思いますか?
 
春桜はすぐに咲き散る、花の匂いは優しく癒す;羽の刀は爆風を引き起こし、崇高の力が天地を巻き起こす;反撃で親友を守り、友情のためならなんだって.....
 
陰陽師様はこの平安京で足を止め、始終一つのことを取り囲んでいる。寮の各式神のスキル、力を己のために使い肩を並べて戦う。怒涛摂魂、月光降り注ぐ、血が騒ぎ、神の守りをささやく、世すべて無常であるが、洒脱な雰囲気がある。
 
彼らの背後では、無数の数値、パラメータとデータ計算が永続的に行なわれている。これがゲームの基礎であり、すべての陰陽師、式神とBOSSの根本である。これらすべてはプログラミングと関係している。
 
小白は今日ようやく「スキルとパラメータ」チームのエリアに到着しました。今回はみなさんに平安京の命を司る陰陽師の深部までをご紹介しますよ。
 
 
 
「陰陽寮の深層」
 
 
小白:皆さんこんにちは!まずは自己紹介をお願いします。
 
Seven:こんにちは。Sevenです。今年の2月から陰陽師の式神のスキル設定の企画を担当しています。以前は式神、ダンジョンなどの数値を定義し互いの数値バランスを調整していました。趣味はカジノのテキサス・ホールデム、ヒップホップ音楽、フリースケーティングのほか、テーブルゲームの設計もしています。
 
玉玲:小白、こんにちは。皆さん、こんにちは。私は玉玲です。私は2015年の6月から陰陽師のチームに入りました。ゲームとバスケが好きです!
 
寒:こんにちは。寒です。陰陽師チームには去年入りました。主に式神のスキル設計、ゲーム環境によって式神の相性と相剋関係の調整をしています。趣味はゲームをすることです。
 
△今日はよろしくお願いしますね!さっそくですが、皆さんに色々聞いてみたいとおもいます!
 
小白:制作中に一番うれしかった事と、辛かった事を教えていただけますか?
 
寒:嬉しかったことはもちろん自分の設計した式神がリリースされて皆さんから受け入れられたことですね。辛かったのは設計したものが自分の予測を外れ、効果が目標に達しなかったときです。
 
Seven:私は徹夜で作業するときにおいしいものが食べられることが嬉しいですね。その反面会社で徹夜することが辛いですけど…
 
玉玲:制作過程では楽しい気持ちと辛い気持ちが混ざり合っていますね。式神の設計は新しいアイディアを生み出し、すでにあるものを捨てる過程であるといえます。新しいアイディアに出会えたときは人を震わせることもできとても興奮しますが、色々な要因が重なって一部の要素を捨てなくてはならない場面はとても悔しいです。でもこのように推敲することで、より良い式神を生み出すことができますし、みなさんにも楽しいものを届けられるのかなと思います。
 
△はなちゃんが言っていた太る原因が少し分かった気がしますね…
 
小白:色んな方のインタビューを続けてきて気が付いたのですが、制作者の皆さんは自分の設計について何度も何度も修正を重ねて、全く妥協しない姿勢で制作しているのですね。そして自分の設計したものがゲームの中で実装されてユーザーの皆さんから認められた時は本当に嬉しいでしょうし、これがゲーム製作に没頭してしまう魅力ではないのかなと思いました。
 
小白:さて次は!陰陽師で一番好きなところを教えてください!
 
Seven:山兎の外見と声が好きです。倒された時に出す声までもとてもかわいくて萌えます(倒されたくないのであまり聞きたくはないですけど)
 
寒:陰陽師から滲み出る陰の指した美しさと気質が好きです。それと、好きなストーリーは座敷童子ですね。ゲーム内の細部になると庭園の風鈴と燈篭が好きです。
 
玉玲:私は小白が好き!他の式神伝記も好きですし、皆さんも式神伝記を読んでみてほしいです。まだまだ楽しいところがあるのでみんなで探してみてください。
 
△小白からの豆知識:庭園にある風鈴を押すと、庭園のBGMが変えられるよ!
 
 
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小白:式神ダンジョンを設計するときは、どのような過程で設計していますか?
 
寒:式神のスキルを設計するときに、まずは概念の設計と数値モデルを決めてから、動作の特殊効果を加えて最後に調整を行います。過程のすべてがとても重要ですね。
 
Seven:私は先に二週間から一ヶ月前に構造を考えてから、スキル設計を完成させます。その後はスキルの要望をプログラマーとデザインに渡し作業を進めてもらいます。彼らはとても仕事が早く、基本的に一週間ほどで作業が終わります。
 
玉玲:まずは式神概念の設計です。この段階でアイディアと概念を大まかにつかみ、これを凝縮させます。
 
玉藻前を例にすると、最初のイメージは実力のある「妖狐さま」で、性別不明のSSR攻撃系式神でした。そこでスキルによって玉藻前のイメージを変え、戦闘中は臨機応変に対応できるものを考えていました。その後、細かいところについて討論をし、具体的な設計概念を決めます。玉藻前のスキル討論を経て、戦闘中にイメージ変換するのは面白みがなく、同時に形態が変わるのは大妖怪にはふさわしくないと気が付きました。なのでイメージ変換の要素はスキルではなく、伝記で表すようにしました。
 
その後は具体的に作成作業に入るのですが面白い話はないので省きますね~
 
小白:玉藻前は戦闘でどのようなポジションですか?スキルはどのようなものでしょうか?
 
玉玲:玉藻前は最初の設計で、二つの方向性を考えていました。一つは現在の単純的なスキル方向性を採用し、もう一つは人を魅了し戦闘をコントロールすることに長けた力を持たせる方向性を考えていました。しかし、その魅了する力は大妖怪のイメージとかけ離れており玉藻前の身分と能力を表現できないかと思い最初の攻撃系式神に決めました。
 
 
小白:式神スキルの数値データはどのような理念に基づいて設計していますか?
 
Seven:まずはスキルの仕組みを把握します。またゲームへの有用度、キャラの性格に合わせた趣味性などすべてを見ます。そして最後に制作チームのみんなが納得する案を決めてバランスを調整します。基準になる数値モデルのもと、実際に戦闘をしながら調整していきます。何度も調整を繰り返すことで式神の特徴を最大限生かせるスキルに仕上げます。
 
玉玲:式神の数値設計は単独では行えないと思っています。式神設計の一環として特性と相違性のバランスを上手く取りながら調整する必要があります。私の理念は式神一体一体みんな独立して自分の特色を出すことですね。
 
△確かに式神それぞれに特色がありますね。自分の戦い方に合った式神を探してみるのも面白いかもしれませんね。
 
小白:キャラの性格はどれぐらいスキルに影響しますか?
 
Seven:前述したように、キャラの性格はスキルの基本となり、式神のストーリー、イメージ、性格を汲み取りどの要素で再現できるかを考えています。
 
例えば、荒は悠然としていて軽くものを吹き飛ばすイメージがありますので、天地が崩壊するような全員にダメージを与えるスキルがあります。鴆のストーリーは毒に関係するのでスキルも毒を中心にしています。書翁は弱そうな見た目をしているので攻撃系に見えないですよね。犬神もストーリー上、友情を大事にしている部分がスキルにも影響しています。
 
他には蛍草、茨木童子、妖刀姫、黒童子、座敷童子、九命猫、花鳥巻、餓鬼、小松丸、雨女などの式神も、スキル設計にはキャラ設定に基づいて、感情があります。
 
△キャラ設定に基づいたスキルだからこそ、陰陽師の世界観に上手くに溶け込めているのですね!
 
小白:スキル設計では、式神同士のスキルバランスを取るようにしていますか?
 
Seven:お互いに抑制しあうようにできています。たとえば鴆の毒は体当たりをする式神を抑制できますし、青坊主の新スキルは「全体攻撃停止」を抑制できます。彼岸花は比較的攻撃系式神でですが、極端に安定した攻撃環境を持ちコントロールされることを恐れません。でも彼女の攻撃は自動的に止められず、ですので小僧、犬神、椒図のような反撃型に対し、明確な抑制効果が見られます。
 
玉玲:私たちはスキルの相剋関係を重視しています。相性関係以外に同類式神の間に競争関係もあります。相剋関係は対抗面に出ます。たとえば氷結、封印の関係。協力はパーティーを組む面で、例えば素早さに要求が強い式神を出す。また、同じの攻撃系式神でも、各々な特性が持っているのは大切だと思います。
 
小白:ちょっとたまにバランスが悪い状況が起きるのですが、どのようにゲームバランスの調整を行っていますか?
 
Seven:正直に言って調整はとても難しいです。データ分析で明らかに強すぎるものや効果が予想に達していないときは相応の調整をします。考えなくてはいけない要素は多く、現在のゲーム環境、主なスキル、御魂属性、組み合わせ、育成状況、所持率、データの安定性、ゲーム体験及び全体面で予測される影響などを考えます。
 
玉玲:式神のバランス調整はとても繊細な問題で、もし上方修正ならともかく使用率が低くみんなも比較的期待はします。ですが下方修正になると、’私たちはゲーム環境を安定させる必要があります。でも、私から見てもこのような式神にはイライラするし怒りを覚えることもあります。だから下方修正の調整にはとても慎重に行っています。式神がとても強く、下方修正をしなくてはならないときは本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。なぜなら私たちが最初の設計をしたときに未成熟のものを作ってしまったのが原因ですし、これからはもっと気をつけていかなくていけないと思います。そして式神の修正をなるべく行わないで済むような状態にしていきたいです。また、調整に関して皆様から多くの意見や応援を頂いたことはとても感謝しております。
 
「寮の寄せ書き」
 
小白:他に年内の予定などは何かありますか?
 
玉玲:ははは。年内に登場する予定の新式神ですが、現在は美術の制作とレコーディングまで行っています。次の式神はかわいい天然ボケの少女ですよ。
 
寒:面白い式神は既に制作中でして、計画はすでに来年まで埋まっています。
 
△天然少女ですか!?また人気の出そうな式神になりそうですね!さらに気になるのは「面白い式神」ですが、どんなものか想像を掻き立てられますね!
 
小白:本日はお忙しい中インタビューに答えていただきありがとうございます!最後に一言お願いします。
 
Seven:皆さん、陰陽師を応援してくださりありがとうございます。それと同時にとても価値のある意見とアドバイスをいただいており、さらに良いものをお届けできると確信しています。
 
寒:陰陽師は沢山の方から愛されており本当に光栄です。ゲームコンテンツの不足はとても申し訳なく思っています。これからは、もっと面白いコンテンツの開発をし、沢山の方に満足いただけるゲームをお届けいたしますので引き続き応援してくださるとうれしいです。
 
玉玲:まずは、応援していただき本当にありがとうございます。今まで沢山の叱咤激励ありがとうございました。頂いたものは私から見れば料理のレシピのようなもので、どんどんおいしく料理できるよう調整をしていきます。そして自分たちの特色を活かしたものを作っていき、皆様においしく召し上がっていただけるように頑張ります。
 
今回のインタビューもこれで一段落となります。小白はこれからもインタビューを続けていき、もっと面白い物語と情報を聞き出していきます!皆様どうぞご期待ください。
 
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これは、人と妖が共存していた時代の物語である。もとより陰界の属していた魑魅魍魎は、恐怖に慄く人々の間に潜んで機会を伺い、陽界の秩序は危機にさらされていた。しかし幸いなことに、この世には天文を読み解き、呪術を操るだけでなく、陰陽二つの世界を自在に行き来し、霊体を司ることすら可能にする異能者がいた。彼らはそれぞれの能力を駆使して、陰陽二つの世界の均衡を保つため、己の命を懸け戦っている。そんな彼らを、世の人々は敬意をこめて、陰陽師と呼ぶ。魑魅魍魎たちが織り成すこの絢爛豪華かつ奇想天外な世界が、今あなたの目の前で始まる…

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